Goldmund「The Malady Of Elegance」(p*dis)

Helios名義でも作品をリリースしている、Keith KenniffのピアノをメインとしたGoldmund名義での、廃盤状態だったセカンド・フルアルバムがついに国内盤化。「優雅さの弊害」というシニカルなタイトルが付けられた本作。ファーストでの流れを引き継ぎつつもGoldmundのイメージを決定づけた、当店でも人気の高かった作品です。

本作も、ほとんどピアノだけで構成されるシンプルで美しい作品集です。ミニマルな感じだったミニアルバム「Two Point Discrimination」の作風に比べ、ファースト「Corduroy Road」の雰囲気に戻った印象で、さらに美しさと優美さ、そしてメランコリーさに磨きがかかりつつ、所々でエクスペリメンタルな雰囲気も醸し出していて、聴き心地の良さと、シンプルさの中で試みている実験性とのバランスがとても良い作品です。ピアノの音がこんなにも瑞々しく、触れるとすぐに壊れてしまいそうな繊細で儚いGoldmundのメロディー。これまでのファンを裏切らず、やっぱりいいよな〜とおもわず呟いてしまう、ため息ものの逸品です。

 

1. Image-Autumn-Womb
2. In A Notebook
3. Finding It There
4. Subtle The Sum
5. Threnody
6. Now
7. The Winter Of 1539-1540
8. Ouendake
9. John Harrington
10. Apalachee
11. The Gardener
12. Mound Builders
13. Gifts
14. Clement Danes
15. Evelyn

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