Purnamasi Yogamaya – Oh My Beloved 〜「明治の森 箕面 音羽山荘」月一レコードセレクト(2022年3月)

2021年から始まった、箕面にある、『”音羽山荘”さんで聴きたいレコード』企画。2022年3月は「Purnamasi Yogamaya / Oh My Beloved」を選んでみました。(これまでのセレクトはこちら

■ 明治の森箕面 音羽山荘
箕面大滝を訪れた方なら必ず目にしている明治の森箕面国定公園の入り口すぐ、箕面の景観の中に佇む、風情溢れる老舗旅館。【1日1組限定】自然豊かな森に佇む建物は大正時代に建てられた歴史ある邸宅を改築したもの。食事の美味しさはもちろん、丁寧な接客も含め、本当に贅沢な時間が流れています。

2022年3月のセレクト

■ アーティスト:Purnamasi Yogamaya
■ タイトル:Oh My Beloved
■ レーベル:Think! Records
■ リリース年:2022年(2020年)

春が待ち遠しい、3月のレコードセレクトは、欧州のバルト三国のリトアニアの女性シンガーソングライター、マルチ奏者、そして心理学者でもある、Egle SirvydyteのソロプロジェクトPurnamasi Yogamaya(プルナマシ・ヨガマヤ)のファースト・アルバム『Oh My Beloved』をご紹介。

作品自体は、昨年2020年にリリースされたものなのですが、輸入盤CDが日本でも流通すると、まったくの無名にもかかわらず記録的なロングセラーに。昨今のレコード人気の流れを受け、この作品のレコード化が熱望されていた中、国内主導でのレコード・リリースとなったことは、最近ではとても異例なことではないでしょうか。

「『Oh My Beloved』には、シンプルさ、優しい心、豊かな内なる現実というメッセージが込められている」と、Purnamasi Yogamayaは語る。「そして、このアルバムは愛について書かれています。愛は、最も深く最も繊細で、最も強力な力であり、一時と永遠をつなぎ、すべての魂を人生とその意味に結びつけるものです。そして、それぞれの曲は、思い出、心の認識、聖地を巡る旅なのです」

この作品では、リトアニア語、サンスクリット語、英語で歌われており、リトアニアの民謡、そしてヒンドゥー教のヴィシュヌ派から学んだマントラや賛美歌を独自にブレンドした、まるで祈りに似たような歌唱に優しくに包まれてゆく。またその一方で、彼女は、エレクトロアコースティックプロジェクト、mmpsufでの活動のバックグラウンドがあり、歌声を重ね合わせたり、プログラミングによるリズムであったり、サウンドのアプローチ的にはとても現代的でもあったりもする。ですが、それらのことは、あまりこの作品にとっては重要なことではないのかもしれない。

この作品には、繊細な内面を映し出すような、物質的なものから少し離れた、優しい詩に満ちている。随所に散りばめられたストリングス、感謝を捧げ、歌うスピリチュアルな歌唱に洗練されたメロディ…彼女の素晴らしさに触れて春を待つのも良いかもしれませんね。

ちなみに、Purnamasi Yogamayaという名前は、Egle Sirvydyteが、バクティ・ヨガの先生からもらった名前だとか。サンスクリット語で満月を意味する「プルニマ」は、フルーティ、ゴールデン、クーリングという意味があり、「ヨガ」という言葉は”つながり”、”関係”を意味しています。

A1. My Heart
A2. Sventosios Upes (The Holy Rivers)
A3. Gopinath

B1. Could I Sing You A Song
B2. Sweet Love
B3. Small

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