FAVORITE LISTS 2014〜印象に残った作品を選んでみました。

ここ最近絡みが増えてきている、FOUNDLANDさん企画、「FAVORITE LISTS 2014」に参加しております。昨年心に残った作品…といいましてもやっぱり選ぶのは困難。ともあれ頑張って選んでみました。

紹介ページではアーティストとタイトルのみなので、ちょこっとご紹介。当然なんですが、公園喫茶で取り上げた作品がメインとなっております。

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・Anjou / Anjou
Anjouは、Labradford~Pan・AmericanのMark NelsonとLabradfordの元メンバー、Robert Donneによるプロジェクト。尖りまくってた青年がようやくいい感じの大人になったかな?って感じの、絶妙なバランス感覚を持ちながらチャレンジしているエクスペリメンタル/アンビエント作です。

・hofli – 十二ヶ月のフラジャイル
・Stilllife – 夜のカタログ
この2枚は2014年の自分にとって外せません。2014年はStilllifeのイベントで始まり、hofliのイベントで終わる。耳をすますこと、このことのが自分の中で、これまで以上に大きな意味を持った1年となったのは間違いなく、津田さん、笹島さんのおかげです。

・Mark Brennan – Voices Of The Gulf Islands
Mark Brennanは、フェイスブックで、Autumn Richardson(彼女も要チェック!)が彼の「A Wilderness Lake」を紹介してて、本当は「A Wilderness Lake」を挙げたかったんですが(写真も好みなんで)、2013年作なんで、「Voices Of The Gulf Islands」に。本当に自然の中で、ハイファイな録音機材をセットし録音した、環境音楽の類になる作品でしょうか?ときどきこれ聴きながらぼーっとするのが好きなんです。

・Grouper – Ruins
ピアノを弾き唄うグルーパー。もう最高。

・Vashti Bunyan – Heartleap
これがラストアルバム?前回もそうおっしゃってたみたいですね。また次期待したいです。

・Bing & Ruth – Tomorrow Was the Golden Age
スティーヴライヒのようなミニマルなアプローチのなかで、生み出される本当に圧倒的なまでの、まどろみの空間をぜひ!

・Laura Jean – Laura Jean
Laura Jeanは、オーストラリア、メルボルン在住の女性SSW。4作目となる作品なんですが、John Parishを迎えたことが大正解で、モダーン・ルーツ・ミュージックを背景とした成熟した美しいサウンドが彼女のソングライティングをより成熟させたものに引き上げております。

・satomimagae – koko
本当はしっかりと紹介したかった、satomimagae待望のセカンド作。本人から、「awa(ファースト作)よりも入っている音は少ないですが、ギター以外の音があって初めて成り立つような、フォークに括られない、より自由な曲を目指したものが多いです…」とメールをいただいたのですが、歌が儚くも、すごくまっすぐ伝わってくる作品で、すごく中身のある成長を作品から感じることができました。いろいろ落ち着いたらライヴ活動も再開すると思うので彼女の名前を見かけたらぜひチェックを!

・Guillermo Rizzotto – Vindu
・Quique Sinesi – 7 sueños / Familia
・Ulises Conti – Los Griegos creían que las estrellas eran pequeños
agujeros por donde los dioses escuchaban a los hombres
・María Pien – Malinalli
・Lautaro Feldman – Azul Verde Limón
・Federico Durand – El estanque esmeralda

こちら6タイトルは全てアルゼンチン人による作品。ブエノスアイレスを含め、この国の音楽についてはまだまだほんの一部しか垣間見ていないような気もするなぁ。María Pienは、公園喫茶でも紹介した、ブエノスアイレスで活動している、Lautaro Feldmanの作品にも参加している(お付き合いしている雰囲気?)女性アーティスト。この2人は本当に才能あるし、もっと広く紹介されるべきなんですけどね。Ulises Contiは、来日もしているのでご存知の方もおおいのでは?彼本来の音楽的背景が見事に昇華された素晴らしい作品。ギジェルモさんの作品も素晴らしかったな〜。北欧のトラディショナルなフォークとフォルクローレの美しい交流。キケ・シネシ最新作で最高傑作。もう彼が弾くギターは、バカテクなのにどうしてこんなに暖かく美しいのだろう。そしてフェデリコさん。昨年上半期で一番嬉しかったことは彼とようやく日本で会えたこと。彼にとっても2014年はリリースも多かったし、公私共大活躍の1年だったんじゃないでしょうか?

<公園喫茶レビュー>
▼Lautaro Feldman – Azul Verde Limón
https://www.pastelrecords.com/koencafe/?p=1545

▼Ulises Conti – Los Griegos creían que las estrellas eran pequeños
agujeros por donde los dioses escuchaban a los hombres
https://www.pastelrecords.com/koencafe/?p=1421

▼Guillermo Rizzotto – Vindu
https://www.pastelrecords.com/koencafe/?p=1617

▼Federico Durand – El estanque esmeralda
https://www.pastelrecords.com/koencafe/?p=872

・西森千明 – かけがえのない
2014年の…というより、今後何十年先も残っていくだろう、そんな普遍的な響きに包まれる作品。インタビューできてよかった。

https://www.pastelrecords.com/koencafe/?p=1107
https://www.pastelrecords.com/koencafe/?p=1128

・惑星のかぞえかた – 朝を待つ
印象的な名前以上にしっとりと心打つ演奏と、凛とした佇まいの歌声にすっかり魅了されてしまいました。

https://www.pastelrecords.com/koencafe/?p=665

・Lutine – White Flowers
Heather MinorとEmma Mortonの女性2人による、Lutineのデビュー作。トラディショナルなフォーク作という枠を超える、2人によるフラジャイルなヴォーカル&ハーモニーが絶品すぎます。これだけ歌唱が素晴らしいと、もう少し味ある演奏の妙を…と贅沢な注文を加えたくなる。この路線を貫いて、バックアップメンバーに恵まれれば、次は名作を出すかも?

http://fandf.bandcamp.com/album/white-flowers

・Aaron Martin – Comet’s Coma
eilean rec.という流通にものらない、小さなレーベルで、しかもCDは110枚限定というのが本当にもったいないくらい、今年出たクラシカル〜アンビエント〜エクスペリメンタル〜アコーステックなラインで出た作品の中でも個人的にはダントツのお気に入り。にしても、レーベルには本当に申し訳ないけど、こんな素晴らしい作品、ちゃんとプレスして流通に乗せる力のあるレーベルから出して欲しかった。これはデジタルではなくフィジカルな作品として手元に置いておきたい作品でしょう。

http://eileanrec.bandcamp.com/album/comets-coma

・Harnes Kretzer – Petrichor
リミテッドエディションは木箱の手の込んだパッケージ。まだ若いけど今後も良質な作品を出してくれそうな芽が出ているドイツ人の作曲家の作品。

https://www.pastelrecords.com/koencafe/?p=1444

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