Tassos Chalkias「Divine Reeds」(Radio Martiko)

ギリシャ北西部イピロスで演奏されるイピロティカ。ジャズにも通じる即興を特徴としていて、プレス資料ではサイケ・フォークのような紹介ですが、古いルーツを持つ民族音楽だそう。そんなイピロティカのジャンルのなかでもっとも優れたミュージシャンとされるのが、クラリネット奏者のタッソス・カルキアス(Tassos Chalkias – Τάσος Χαλκιάς)。彼のクラリネットは、彼の死後、ギリシャ伝統楽器博物館(Phoebos Anogianakis)に寄贈されているというくらいの人です。

そして最近リリースされた、「DIVINE REEDS: OBSCURE RECORDINGS FROM SPECIAL MUSIC RECORDING COMPANY (ATHENS 1966-1967)」は、60年代に録音された、Tassos Chalkiasの稀少音源をコンパイルしたもの。アラブ、アフリカ、バルカン、アジア民謡などが入り混じったエキゾチックな旋律は、最初の数秒で感じる無国籍料理店のBGM的印象から、数分後、全く異国情緒溢れるイピロティカの魅力にすっぽりとハマってしまう。パーカッションや弦楽器とともに、タッソス・カルキアスのクラリネットがリードを取るのですが(歌い手さんが参加したヴォーカル曲もありますが)、彼のクラリネット演奏には、ギリシャの伝統音楽の枠は外さない中で、実にエモーショナルな高揚感があって明快で、曇りがない。そんなところをじっくり感じることができると、より一層タッソス・カルキアスに魅了されることになる。ギリシャの音楽に豊富な知識を持ち合わせてないけれど、この響きはちょっと病みつきになりそうです。ベルギーのレディオ・マルティコ(Radio Martiko)から。

01. Palia Itia (Old Willow Tree)
02. Echasa Ton Anthropo Mou (I Lost My Loved One)
03. Ta Goumara Ki Apidia (Berries And Pears)
04. I Efchi Tou Xenitemenou (Immigrant’s Wish)
05. Dirminitsa (The Bride’s Dance)
06. Miroloi Tis Xenitias (Lament For The Missing Ones)
07. Argyrokastritikos Choros Syngathistos (Argyrokastron Dance)
08. Pitsirika Katergara (Femme Fatale)
09. Gi Ayta Ta Erima Lefta (For The Sake Of The Damned Money)
10. Delvino Kai Tsamouria (Delvino And Tsamouria)

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