Henning Schmiedt「Schlafen」(flau)


旧東ドイツ出身のピアニスト、Henning Schmiedtから届けられた2020年最初の作品は、バッハのゴルトベルク変奏曲からインスピレーションを受けて制作した、不眠症のための作品集になります。

ゴルトベルク変奏曲そのものは、ドレスデンの廷臣カイザーリンク伯爵に雇用されていた、クラヴィア奏者ゴルトベルクに由来し、不眠症に悩むカイザーリンク伯爵が、ゴルトベルクを指導していた、バッハに作曲を依頼したとされる、説明不用の変奏曲。作曲視点でも演奏者視点でも確かな芸術性が求められるのが変奏曲の面白さでもあるかと思います。

「Schlafen」では、1曲目と、最後の12曲目は、アリアを配し、Henning Schmiedtの感性が生み出す旋律が、ゆったりと流れてゆく。ピアノの音色もどこか薄いベールに包まれ、クリアなピアノとは違い、間を十分に用いた演奏と共に、どこか幻想的な空間を生み出している。主題は必ずしも作曲者自身による旋律とは限らない変奏曲ではあるのですが、まさに、本作品は、先人の旋律に導かれた、Henning Schmiedtの、超絶技巧とはまた違った、心を慰めてくれるような豊かな響きと、美しい演奏の魅力が堪能できる作品です。光のインスタレーションのためにこの作品を依頼されたとのことですが、星座盤にしたアートワーク/パッケージと共に、冬空に輝く満天の星空観察のお供としてもオススメです。

01 aria
02 es geht noch nicht los
03 wie war
04 der tag?
05 vergessen sie
06 die Gegenwart
07 tief ein
08 und ausatmen
09 pssst!
10 sie werden müde
11 und … schlafen
12 aria da capo

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