La Petite Chambre Recordsのプロジェクト「At Home With…(Songs for Solitude) Vol.7」

先日、当店でも取り扱いのある、ブラジルのレーベル、La Petite Chambre Recordsのブルーノから、インサイドプロジェクト「At Home With…(Songs for Solitude)」についてのメールがあり、その取り組みについて、ぜひ知って頂きたいなと思いました。新型コロナウイルスの感染拡大による影響が長期化・深刻化する状況は、南米にも広がりを見せ、ブラジルでも深刻な事態となっています。ただ、「ブラジルの状況は非常に悪いですが、気をつけて安全に過ごしているよ。」とのこと。

「At Home With…(Songs for Solitude)」のプロジェクトは、毎週、1人のアーティストを招き、未発表曲を2曲披露してもらい、これらの演奏をBandcampのページで公開するというもの。既に、Vol.7まで続いており、そのVol.7に、当店でも取り扱いしている、EL CONEJOが、新録2曲を披露している。EL CONEJOについては、下記記事をご参照ください。

レコーディングは自宅にある6弦レゾネーターギターに、古い手漕ぎオルガンのハルモニウム、ヴァイオリン弓、そして旅行中に集めたフィールドレコーディングを使って録音されたもの。穏やかで懐かしい香りがするような、記憶の奥深くに記憶された音を手繰り寄せるような、調べが拡がる。

多くの事業者が休業を余儀なくされるのは、ブラジルでも同様で、EL CONEJOを含め、La Petite Chambre Recordsのリリース作のもう一つ魅力である、活版印刷によるパッケージを手掛けているのが、彼らの友人でもある、Ademir Matias de Almeidaによる、活版印刷工房「Tipografia Matias」も現在、ロックダウン中のため、活動が停止されている。

ベロ・オリゾンテ最後の活版印刷所と呼ばれる「Tipografia Matias」は、1958年にレオンシオ・マティアス・デ・アルメイダ氏(1915-2012)によって設立され、現在は長男であるアデミール・マティアス・デ・アルメイダ氏によって運営されています。活版印刷の伝統を今も実践する数少ない工房となっています。その一方で、2008年より、アデミール・マティアスは、デザイナーのFlávio VignoliとRafael Nederと共に、100人以上の学生にタイポグラフィ技術の基礎と可能性を様々なコースで紹介しています。それは、彼の活版印刷にこだわる情熱と、多くの若者から慕われる、人柄の素晴らしさを物語るようです。

このリリースの収益はすべては、全て、「Tipografia Matias」に寄付されます。

PRELO: o filme from prelo on Vimeo.

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