TAMARU + TAKASHI TSUDA + KAZUYA MATSUMOTO「Amorphous」(PNdB-atelier)

hofliやユニット星形の庭でも活動する津田貴司、zero gravity、trumn、および自主レーベルからソロ作品や、headzから横川理彦、杉本佳一と結成した「installing」の作品など、ベースギターで即興/非即興演奏による活動を続ける、Tamaru、そして、Spekkからの作品を始め数多くの作品、携わる打楽器奏者、サウンドアーティストの松本一哉、3人による本作は、ライブにも使われている場所(OTOOTOおよびPermian)を借りてのレコーディングと、ライブの公開録音からの演奏で構成されている。

hofliのこれまでリリースしてきた作品からファンになった方には、この作品は、ちょっとストイックな作品に聞こえてしまうかもしれません。また同じトリオでも、林香織 (Accordion) 、林亨(Violin)との、星形の庭ともまた違った、ある一定のフレームワークに収まらない3者のインプロビゼーションが収められていて、それぞれの音の立ち上がり方、共鳴し合った瞬間のぞくぞくする高揚感が素晴らしく(特に、TAMARUさんのベースが官能的)、重厚で、金属的なサウンドも響くインプロ独特のキツさ以上に、ゆったりと流れる音の深さに聴き入ってしまう魅力があった。

不思議なんですが、最初からよし聴くぞ!と向き合わないで、適度に流し聴きのほうがめちゃくちゃ心地よくすら感じてくる。断片的に急に耳に入ってくる音を楽しむ…作品の流れがとても良いので、そんな距離のとり方が一番この作品との良い付き合い方かもしれない。画家の城下浩伺によるアートワークはこの作品を美しく包み込んでいる。(ジャケット、230mm-140mm/A2サイズ大判ポスター変則折り)

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