Bedroom Communityより、オペラ作品を数多く手がける英国の作曲家、Emily Hallの最新作「Folie À Deux」をリリース

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ロンドンシンフォニエッタ、ロンドン交響楽団、BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団、ブロツキーカルテット、オペラノース、ハンガリー放送合唱団ほか多くの種々のアンサンブルとオーケストラで作曲を手掛けている、英国の作曲者、Emily Hallの最新作「Folie À Deux」が、 Bedroom Communityよりリリースされました。

「Folie À Deux」は、Mahogany Opera Groupによるオペラ作品として今年、上演されたもので、Emily Hallは音楽を、そして台本を、長年ビョークとコラボレーションをしていたアイスランドの詩人ショーン(Sjon)が手掛けています。

参加アーティストには、エチオピア生まれのスウェーデンのジャズアーティストで「声」によるパフォーマンスは知る人ぞ知る存在の、Sofia Jernberg、そして英国の美声テノール歌手Allan Claytonによるヴォーカルに、Ruth Wallのハープと、Emily HallによるElectro Magnetic Harpの演奏。そしてDavid Sheppardや、ワープを代表する女性アーティストMira Calixの名前も(彼女もオペラ・ノースでの仕事をしているので、友人なのかも)。プロデュースやミックス、マスタリングにはValgeir Sigurðssonが。

演奏は比較的シンプルで、ヴォーカルに焦点が当たるようなアレンジ。オペラに馴染みがなくても、この作品での2人のヴォーカルパフォーマンスの美しさは本当に素晴らしいものです。Sofia Jernbergもここでは普段聴かせるミステリアスなヴォイスパフォーマンスではなく、うっとりしてしまう可憐な魅力を聴かせてくれます。サウンド面では、ハープ、もしくはElectro Magnetic Harpが中心のシンプルなもので、原始的な、人間の内側にあるものが、よりダイレクトに伝わって来くるかのようです。2曲目と5曲目には、Mira Calixによるものとみられるエレクトロニクスのバックトラックが聞こえてきますが、あくまで歌によって築かれてゆくイメージに沿ったもの。

相変わらず、Bedroom Communityのアートワークには好感が持てませんが、久々にこのレーベルで聴き込んだ作品です。

 

 

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