JOHN CARROLL KIRBY / Conflict 〜「明治の森 箕面 音羽山荘」月一レコードセレクト(6月)

箕面にある、『”音羽山荘”さんで聴きたいレコード』企画。6月は「JOHN CARROLL KIRBY / Conflict」を選んでみました。(これまでのセレクトはこちら

■ 明治の森箕面 音羽山荘
明治の森箕面国定公園の入り口すぐの場所、素晴らしい箕面の景観の中に佇む、風情溢れる老舗旅館。建物は大正時代に建てられた歴史ある邸宅を改築したもの。出張販売のイベントの時も、皆さん親切だっあなぁ〜。箕面大滝を訪れた方なら必ず目にしているはずです。

2021年6月のセレクト

■ アーティスト:John Carroll Kirby
■ タイトル:Conflict
■ レーベル:Stones Throw Records
■ リリース年:2020年

6月(水無月)のレコードは、カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点とするアメリカのピアニスト/作曲家、ジョン・ キャロル・カービーの、2020年作「Conflict」。

「これを制作中は愛する人と長期間争っている真っ最中で、議論の結果が自分の望んでいるものにならなそうだなと感じて、日常で意見の相違が起きたときにも善悪や勝ち負けを決めるのではなく、平和的に解決できる別の道を探してみようという思いを込めて制作した。」とカービーは本作について語っているが、よくよく語っている内容を再度読むと、大体は、ジョン・キャロル・カービー側に非があって、もう開き直っちゃってる状況なんじゃないの?と思ってしまったんですけど…。

この作品では、淡いベールのようなシンセを背景に、観念にも似たピアノが、淡々と繰り返される。同時期ぐらいにリリースされている、Stones Throwからファースト・アルバム「My Garden」では、色彩感あふれるシンセ・サウンドと、アコースティックピアノ、緩いリズムボックスが有機的に溶け合った、エモーショナルで、トリップ感満載のニューエイジサウンドでしたが、「Conflict」では、ピアノが中心の、ぐっとミニマルで、パーソナルな演奏で統一されている。淡々と響くピアノ、そして時折バンブーフルートのような響きは、より一層の郷愁感を誘い、その1音1音の隙間には、雨の音がよく似合う。

A1.A Pilgrims Trail
A2.Anthony Joshua In My House (Anthony Joshua At Home)
A3.Walking Through a House Where a Family Has Lived
B1.Iconic Portraits Mutilated During the Spanish Civil War
B2.Who Will Replace Brandon Lee
B3.Canyon (Waiting Alive in a Canyon)
B4.Inside a Ruin
B5.Wabi

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