Sleepingdog「Polar Life」(Lirico)
ベルギーの女性アーティストChantal Acdaによるソロ・プロジェクト、Sleepingdogのセカンド作「Polar Life」(2008年)が再発(国内リリースは初)されました。
もともとSleepingdogは、Chantal Acdaのソロプロジェクトだったのですが、ファースト作のミックスを、彼女と同じブリュッセル在住のアーティストで、Stars Of The Lid / A Winged Victory For The Sullenで活躍するアダム・ウィルツィーか手がけたことから、セカンド作以降、よりアダム・ウィルツィーのカラーが顔を覗かせます。
「Polar Life」の、クラシカルなムード漂う、ピアノ、ストリングスなど、優美に響き渡るアレンジは、Chantal Acdaの感傷的なメロディーと、ピュアで色艶ある歌声にそっと寄り添うようにバッチリハマっていて、まさに音響クラシカルフォークといいたくなるもの。
次の作品「With Our Heads In The Clouds And Our Hearts In The Fields」がより、アダム・ウィルツィーの主張がサウンドから伝わるものになってきていて、どちらかというと、両者のバランスが拮抗し、どこにもない個性と魅力が現れている、この「Polar Life」が好きだなぁと。あと、ラストの曲は、イギリスのグループ、Sophiaの名曲”If Only”のカヴァーで締めていて、私的にはこの選曲だけで、Sleepingdog好きになりました。
こっちがオリジナルです。
Christina Vantzouのオリジナル・アートワークを元にMachinefabriekこと Rutger Zuyderveltが新たにデザインした新装アートワーク(紙ジャケット仕様)です。
01. Prophets
02. Your Eyes
03. Polar Life
04. The Sun Sinks In The Sea
05. Sunshine Daylight
06. When It Lies
07. Alleys
08. Little One
09. Ardennes
10. If Only (Sophia)
今年、Fastcut Recordから名曲「キリンの運び方」を含む限定7インチをリリースした東京、京都を拠点に活動する不定形バンド、Sheeprint(シープリント)と、White Paddy Mountainサードアルバム『kemuri』をリリースしたSatomimagae(サトミマガエ)の2組によるライヴ・イベントを開催いたします。 Compton & Batteauという2人組による、70年にリリースされていた唯一の作品「In California」(写真左)が、Earth Recordingsより再発されました。 Jón Olafsson & Futuregrapher「Eitt」〜穏やかな波のようなピアノと静寂を意識させるサウンドスケープ Richard J. Birkin「Vigils」〜甘美な陶酔感と共に紡がれる、祈りのメロディー Loren Connors「Blues: The “Dark Paintings” of Mark Rothko」