haruka nakamura / twilight 〜「明治の森 箕面 音羽山荘」月一レコードセレクト(11月)

箕面にある、『”音羽山荘”さんで聴きたいレコード』企画。11月は「haruka nakamura / twilight」を選んでみました。(これまでのセレクトはこちら

■ 明治の森箕面 音羽山荘
明治の森箕面国定公園の入り口すぐの場所、素晴らしい箕面の景観の中に佇む、風情溢れる老舗旅館。建物は大正時代に建てられた歴史ある邸宅を改築したもの。出張販売のイベントの時も、皆さん親切だっあなぁ〜。箕面大滝を訪れた方なら必ず目にしているはずです。

2021年11月のセレクト

■ アーティスト:haruka nakamura
■ タイトル:twilight 10th Anniversary Deluxe Edition
■ レーベル:KITHCEN. LABEL
■ リリース年:2010年

11月の音楽は、haruka nakamura 代表作の一枚、2010年作『twilight』を選んでみました。紅葉シーズン真っ只中の箕面、息をのむような美しい風景を想像しながら、静謐なセッションを重ね合わせると、ひんやりと秋の風が吹き、もみじの葉がひらひらと舞う光景が脳裏に広がります。

ARAKI shin、akira uchida、April Lee、 Janis Crunch 等の演奏家たちが参加した本作は、「太陽が水平線へゆっくり沈む夕暮れ時の光景に捧げられた作品」というだけあって、断片的な景色の移ろいをサウンドにしたかのような、情景に見え隠れするメランコリックな感情が、サウンドのそこらかしこに散りばめられている。とはいえ、メロディアス一辺倒でもなく、その佇まいはとても穏やかで淡々としていて、誰もが流れる音楽に、それぞれの脚本を投影することができる。

鮮(あたら)しい花のひらくたび
あたらしい歌が生れ出る
時の流れはざわめき去れど
四季はいつでも繰返る

(ゲーテ詩集より)

”ゲーテは四季の移り変わりに退屈するようにになるときは、その人が病的な証拠だと言っている”…ということを上林暁の随筆集に書いてあったのをふと思い出す。もしharuka nakamuraが、日本で生まれていなかったら、四季の移ろいを五感で感じ奏でる、情緒豊かな音の風景を作ることはできなかったかもしれない。

A1. 夕べの祈り
A2. harmonie du soir
A3. 彼方
A4. 窓辺
A5. memoria
A6. ベランダにて

B1. faraway
B2. 光景
B3. dialogo
B4. 音楽のある風景

C1. twilight
C2. カーテンコール
C3. the light
C4. 光 (Feat. ASPIDISTRAFLY)

D1. ニつの風景の消失点
D2. drape
D3. calma de noite
D4. dreaming dawn
D5. calma de noite (Take 2)
D6. 光景 (Feat. Rie Nemoto)
D7. 夕線

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