HORATIO LUNA「YES DOCTOR」(La Sape Records)

GODRIGUEZをはじめ、GODTET、JK Groupなど、リリースする作品にハズレなしの質の高い作品をリリースし、新興ジャズ&インストゥルメンタル・シーンでも注目の、オーストラリアのレーベルLa Sape Records。

どの作品も完結に言えば、なんか変なんだけど無茶苦茶クールでカッコいい!そのリリースの中でも、フィジカルなバンドスタイルで、様々なジャンルと、ハウスミュージックを無理くり結びつける、Henry Hicksこと、Horatio Lunaのデビュー作品「Yes Doctor」は、ぜひ聴いて欲しいところ。

Henry Hicksは、ハイエイタス・カイヨーテやノア・スリーも所属するWondercore Island Recordsが大プッシュする、オーストラリアのアンサンブル、30/70のメンバーでもあるわけですが、本作は、30/70のネオ・ソウルとはまた一味違った、ダブ、ジャズ、ブルースを融合させたハウス・ミュージックの新たな側面を楽しませてくれる。

出だしのダビートラックから、畳み掛けるようなドラムスと、ブリープ調のベースラインに、まばらにちりばめられたシンセのメロディー。”音楽的に限界まで自分をプッシュしていた”という本人談にもあるように、Horatio Lunaの「Yes Doctor」には、ハウス/ディスコの源流となっている、ニュー・ウェーブ、ノー・ウェーブ、パンク・ファンク、シンセ・ポップ、エレクトロ、ジャズなどが入り交じりながらも、どのトラックも官能的なグルーブが渦巻いている。

 

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