Jacob David「Omkuld」〜深遠な静けさと共に聞こえて来るノスタルジー溢れるピアノのメロディー

順調にリリースを重ねる、カナダのレーベルModerna Recordsより、デンマーク人で、コペンハーゲンを中心に活動をしている、作曲家/ピアニスト、Jacob Davidの作品が発表されました。
1919年に作られたという本人の古いピアノを使い、レコーディングされた「omkuld」。そんな情報がなくても、Jacob Davidが奏でるピアノからは、ノスタルジー溢れるメロディーが深遠な静けさと共に聞こえて来る。くぐもったピアノの響きからは、ハイファイなサウンドにはない慈味豊かさを感じるし、Goldmundのピアノをもう少しに近いものを感じるのだけど…どうでしょう?
この作品には、ヴァイオリンやチェロが加わっているのだけど、あくまでJacob Davidのピアノを引き立てる役割に徹している。特に、ピアノが派手にメロディーを奏でるタイプではなくそっけない所もあるんだけど、静かにじっくり味わいたい風なので、このバランスは聴く方にはちょうどいい塩梅なのです。いや〜聴き惚れてしまった。
投稿者プロフィール
2015-09-07 by
関連記事

MIHO KAJIOKA / Observatories (Ian Hawgood & Craig Tattersall)「flowers bloom,butterflies come」(iikki books) 
Ólafur Arnalds & Nils Frahm「Life Story Love And Glory」~2台のピアノによるインプロビゼーション作 
Cicada「Ocean」〜プレイボタンを押すと、豊かな海に感謝の気持ちを捧げるメロディーが聴こえる 
Rumer「Nashville Tears」(Cooking Vinyl) 
Aaron Martin『A Room Now Empty』(Preserved Sound)




















