【インタビュー】kidkanevil aka Gerard Roberts

Kidkanevil-Press-2014-Dan-M
地下世界からやってきたゴーストチャイルドの東京での冒険を描いた、架空のアニメのサウンドトラック「My Little Ghost」を東京のflauからリリースしたイギリス出身のプロデューサーKidkanevilchiba kotaroのアートワークも含め、CokiyuCuushePhasma、疋田哲也ら日本人アーティストが多数参加した本作。もともと日本のアニメオタクぶりが伝えられていたけど、「My Little Ghost」は、実に多彩なアイデアと洗練さが同居した気持ちのいいドリーミーな世界を生み出している。この作品を生み出した経緯など含め、本人に聞いてみることにしました。

interview & text : Kenji Terada (PASTEL RECORDS) photo : Dan Medhurst

日本のリスナーに自己紹介をお願いします。

こんにちは、Gerardです。僕はソロではkidkanevil、友人のDaisuke Tanabeとのkidsukeとして音楽を作っています。イギリスのロンドンに住んでいるよ。

『My Little Ghost』は本当に素晴らしいアルバムでした。私たちは普段フォークやシンガーソングライターを取り上げることが多いのですが、あなたのアルバムはすごく魅力的で、今回レビューを書いています。このアルバムはProblems ~、Back Off Man、I’m A Scientist、Basho Bashoに続く5枚目のアルバムになりますよね。

おお、ありがとう。気に入ってくれて光栄だよ。実際に僕はアルバムを作っていた時、ちょっと代わったフォーク・ミュージックをたくさん聴いていたんだ。だからそう言われてすごく納得したよ。うん、これはkidsukeを除くと5枚目のアルバムだね、僕はアルバムを作るのが好きなんだ。

アルバムタイトルとコンセプトについて教えてもらえますか?

アルバムの最初のアイデアとスケッチの多くは、去年東京にいた時に書いたんだ。自分の足で街を歩き回ると時々目に見えなくなる感じがして良いんだよ。僕はゴーストチャイルドが暗い地下世界から、夏の明るい光に照らされた東京に潜り込んで、全ての生命に驚かされながら歩き回っているみたいに感じ始めたんだ。だからタイトルはそんなアイデアから来てる。

私はあなたのアルバムにたくさんの音楽的な背景とスキルを感じます。どこでそれを学んできたんですか?

僕は音楽や製作について一度も勉強したことがないんだ、独学だね。もちろん僕の家族は音楽的だし、他の人とのコラボレーションから学ぶこともあるし、それからYouTubeを見たり(笑)。

CuusheやCokiyu、Phasma、Tetsuya Hikitaとたくさんの日本人アーティストがこのアルバムに参加しています。最初の出会いとどのようにセッションを進めたのか教えて下さい。

僕がちょうど東京にいた時、リスペクトしている人達と会ったんだ、それでそのことを思いついたんだよ。彼らの多くは僕がkidsukeのライブの時に会っていたか、ただ自分がファンなんだ。僕は日本の音楽家やプロデューサーの音楽的にも技術的にも優れた能力に、すごく感嘆している。標準がめちゃくちゃ高いんだよ。Jealousgay、Emufucka、Yuta Inoueとのセッションもあるから、いつの日かそれらのトラックを完成させて発表したいね。

このアルバムもそうだと思うんですが、あなたはたくさんの影響を日本やその文化から受けていますよね、そのきっかけはどこから来ているのでしょう?

これは子どもの頃にアニメや昔のゲームが好きだったことから来てるんだ、それは今もずっと続いていて、大人になった今は幅広く日本や日本のアートへの関心やリスペクトに成長している。僕は日本のアートには深みと尊厳があると思う。本当に自分と共鳴していて、いつも影響を受けているんだ。

イギリスと日本の文化の違いを感じるところがあれば教えてもらえますか?

おーそれは大きな質問だね!音楽的なことをいえば、日本のオーディエンスはとても歓迎してくれるし、ディテールや技術に興味を持ってくれる。
ロンドンだとすごくクラブっぽい音楽をやらなくちゃいけなくて、オーディエンスの興味を引きつけるのは時々とても大変なんだ。ロンドンには東京では感じられないような文化的な攻撃性と傲慢があると思う。これは一つの例だね。逆に似ている点もいっぱいあるよ。どちらのカルチャーも良いマナーを大切にしてると思う!僕が好きな一つのことだけど、日本ではどこにいっても、何もかもがキャラクターとかマスコットを持ってるでしょ。イギリスには本当にそういうものはなくって、日本にいる時はそれをすごく楽しく思ってる。それは一つの例なんだけど、大き過ぎるトピックで自分がエッセイを書く必要があるとしたらこんなところかな。

イギリスと日本で今気になっているアーティストがいたら教えて下さい。

イギリスだとIglooghostっていう若い男の子がいて最高なんだよ、ドープでクレイジー、頭を揺らしてしまうようなビートなんだ。彼は僕の「shunkanido」をリミックスしてくれてるよ。日本の音楽だとmay.eだね、bandcampで彼女の音楽を見つけたんだけど、本当に美しくて、シンプルで空間のあるフォークなんだ。

このアルバムはProject Moonciecleとflauからリリースされていますが、その経緯を教えてくれますか?

Project Mooncircleとはkidsukeのリリースを一緒にやってから契約したんだ。僕はflauのすごくオタクなファンで、MooncircleがLPとデジタルだけでCDを作らないからflauにCDを出してもらおうと思ったんだよ。あといつも日本だけのボーナストラックも付けたかったんだ!みんなそのアイデアに乗ってくれてリリースすることになった。すごくシンプルだね。Project Mooncirleとflauはこの関係を続けていくと思うし、いくつかの共同リリースを控えていて、今度出るSubmerseのニューアルバムもその一つ、すごくドープだよ。

今後の予定を教えて下さい。

次のことは考えていないんだ。たぶん何かできるまで音楽をまた作るんじゃないかな。変わったラップのアルバムを作るかもね。

最後に、このサイトの名前は公園喫茶というんですけど、あなたの好きな公園とカフェを教えてくれますか?

おお、いいね、かっこいい名前!うーん難しいな、たくさんの素晴らしい公園とカフェがあるからね。僕の住んでるLeedsにはRoundhay Parkというところがあってそこに良く行くよ。そこにはたくさんの子どもの時の良い思い出があって、本当にきれいな公園なんだ。そこはヨーロッパでも最大の公園の一つだね。うーん、カフェはあんまり良くないんだけどね 笑

Kidkanevil-Press-2014-Dan-M

2014-06-19 | Posted in インタビューComments Closed 

関連記事