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Michael Seyer『Bad Bonez』(Après-midi Records)

スウィート・サイケデリアが心地よいべッドルームAOR

カリフォルニアを拠点とする若きシンガー・ソングライター/トラック・メイカー/マルチ・プレイヤー、マイケル・セイヤー。2018年春に本作「Bad Bonez」が、配信&カセットでリリースされると、メディアや SNSを中心に話題となります。

CDリリースジャケットからは想像もつかないくらい、洒落たメロディーと甘い歌声で(時折自分の声のピッチを落とすひねくれ具合も顔を覗かせますが…)、ソウルフィーリング溢れる、ローファイなAORミュージックを聴かせてくれる。マイケルセイヤーの音楽って、シンセやリズムボックスなど使っていたり、綿密なスタジオ作品にはないベッドミュージック感が漂うけど、引きこもりな…というわけではない、オシャレーな感度の高さが伺える。にわかに盛り上がりを見せる、現代のシティ・ポップ・ムーヴメントに呼応するように(本人はそんなつもりないだろうけど)登場したマイケル・セイヤー。彼の音楽が「21世紀版シュギー・オーティス × マイケル・フランクスのような絶妙のセンス」と評されるのもこの作品を聴くと納得。歌もスイートで上手だし、ミッドテンポゆったりとしたグルーヴ、エレピのきらめき、ぼんやりユルユルがいい感じです。

01. Bad Bonez
02. Ring Around the Rosie
03. Show Me How You Feel (Eros)
04. I Feel Best When I’m Alone
05. Weekend at Santa Cruz
06. Kill All Your Darlings
07. Untitled Bonez
08. Waiting For You
09. Lucky Love
10. Father
11. An Awful Lonely Summer
12. Motions
13. Sonata for a Bad Ghost

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