X
    Categories: NEWS

La Petite Chambre Recordsのプロジェクト「At Home With…(Songs for Solitude) Vol.7」

先日、当店でも取り扱いのある、ブラジルのレーベル、La Petite Chambre Recordsのブルーノから、インサイドプロジェクト「At Home With…(Songs for Solitude)」についてのメールがあり、その取り組みについて、ぜひ知って頂きたいなと思いました。新型コロナウイルスの感染拡大による影響が長期化・深刻化する状況は、南米にも広がりを見せ、ブラジルでも深刻な事態となっています。ただ、「ブラジルの状況は非常に悪いですが、気をつけて安全に過ごしているよ。」とのこと。

「At Home With…(Songs for Solitude)」のプロジェクトは、毎週、1人のアーティストを招き、未発表曲を2曲披露してもらい、これらの演奏をBandcampのページで公開するというもの。既に、Vol.7まで続いており、そのVol.7に、当店でも取り扱いしている、EL CONEJOが、新録2曲を披露している。EL CONEJOについては、下記記事をご参照ください。

それなりに長くレコード屋を運営していると、時々、卸先や自分から探し当てて紹介する音楽だけじゃない、人の縁から紹介してもらうこともある。今回紹介する、EL CONEJOというアーティストも、実は、アルゼンチンの音楽家、Federico Durandが、ブラジルのレーベルLa Petite Chambre Recordsに、当店のことを話してくれたみたいで、レーベルの代表から直接連絡をいただいて今回取り扱うことになった経緯がある。とにかくブラジルといえば、ラテン音楽。ボサノバ、サンバ、MPB…日本に住んでると、上部だけのイメージではそのくらいかもし...
ブラジルのレーベル、La Petite Chambre Recordsおすすめ、EL CONEJOの2タイトル... - PASTEL RECORDS

レコーディングは自宅にある6弦レゾネーターギターに、古い手漕ぎオルガンのハルモニウム、ヴァイオリン弓、そして旅行中に集めたフィールドレコーディングを使って録音されたもの。穏やかで懐かしい香りがするような、記憶の奥深くに記憶された音を手繰り寄せるような、調べが拡がる。

多くの事業者が休業を余儀なくされるのは、ブラジルでも同様で、EL CONEJOを含め、La Petite Chambre Recordsのリリース作のもう一つ魅力である、活版印刷によるパッケージを手掛けているのが、彼らの友人でもある、Ademir Matias de Almeidaによる、活版印刷工房「Tipografia Matias」も現在、ロックダウン中のため、活動が停止されている。

ベロ・オリゾンテ最後の活版印刷所と呼ばれる「Tipografia Matias」は、1958年にレオンシオ・マティアス・デ・アルメイダ氏(1915-2012)によって設立され、現在は長男であるアデミール・マティアス・デ・アルメイダ氏によって運営されています。活版印刷の伝統を今も実践する数少ない工房となっています。その一方で、2008年より、アデミール・マティアスは、デザイナーのFlávio VignoliとRafael Nederと共に、100人以上の学生にタイポグラフィ技術の基礎と可能性を様々なコースで紹介しています。それは、彼の活版印刷にこだわる情熱と、多くの若者から慕われる、人柄の素晴らしさを物語るようです。

このリリースの収益はすべては、全て、「Tipografia Matias」に寄付されます。

PRELO: o filme from prelo on Vimeo.

PASTEL RECORDS:
Related Post