PASTEL RECORDS

「好奇心とやすらぎの音楽」というキーワードで、エレクトロニカ、フォーク、アコーステックを中心に世界のインディペンデント・ミュージックを紹介しております。

We Like We『Next To The Entire All』(sonic pieces)

      2017/12/22

実験精神と探究心が追求された、美しく豊かな芳香が漂うアヴァンクラシック

sonic piecesの「pattern」シリーズより、デンマークのエクスぺリメンタルカルテット、We Like Weのセカンド作がリリースされました。

We Like Weは、Katrine Grarup Elbo(バイオリン)、Josefine Opsahl(チェロ)、Sara Nigard Rosendal(パーカッション)、Katinka Fogh Vindelev(ヴォーカル)からなるグループで、2014年に、「New Age Of Sensibility」をリリースしています。

メンバーのKatinka Fogh Vindelevは、同じデンマーク出身のグループ、Efterklangとも関係があって、彼等の作品にも多く参加したり、またPeter Broderickの「 http://www.itstartshear.com」にもラスト曲"Everything I Know"のバックでハーモニーを聴かせてくれていました。また、Josefine Opsahlは、デンマークのハープ奏者Trine Opsahlと2枚の作品をリリースしており、We Like Weとはまた違った親しみやすさで、これをきっかけに、ここでの紹介と外れてしまうのですが、Josefine Opsahl&Trine Opsahlの作品や、Trine Opsahl最新作「Add Colours to my Sunset Sky」もぜひチェックしていただきたいです。

それぞれメンバーは、相当クラシックや現代音楽を学び込んでいることは、この作品の奥行きの深いインスピレーションが反映されたサウンドを聴いていただくとわかったいただけると思います。前衛的な試みと、北欧の伝統民俗との結び付きが生んだインスピレーションが生み出す美しく豊かな表現と、躍動感あるパーカッシヴな演奏、それから、キューブリックの古典映画を彷彿とさせる、重厚でシリアスな演奏を展開させながらも、その響きは美しく豊かな芳香が漂います。また、Meredith Monkの精神が反映された、Katinka Fogh Vindelevのパフォーマンスも、痛々しさを感じさせるものではなく、知的なエモーションがあり、スタイルを破綻させる手法ではなく、We Like Weの生み出すサウンドのユーモアさと有機的に結びついています。

ファースト作からのスタイルは変わりませんが、バイオリン、チェロ、ボーカル、パーカッションのパフォーマンスは、ファースト作よりも、よりお互いのインスピレーションが生きていて、アヴァン・クラシックというシリアスな音楽の聴き苦しさとは一線を画し、じっくり堪能することができる作品です。

本作はアナログのみのリリースで、ジャケットは、sonic piecesの「pattern」シリーズでもおなじみ、レーザーカットされた、ダイカット仕様特殊パッケージで、ダウンロードクーポン付きです。

<収録曲>
01. I ́m not for More
02. Endless Harmonies
03. Distance
04. Forest Sketches
05. Frost
06. Out Flags are Torn
07. Dark Waters
08. Ghost
09. Time is Local – seventeen days
10. Dust Patterns

 








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