Various Artists「Piano Cloud Series- Volume Two」世界中の有名無名問わないピアニスト/作曲家が綴るピアノ作品集の続編!

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text : Kenji Terada (PASTEL RECORDS)

やはり…というか、この公園喫茶でも紹介し、念願の国内リリースにもなった、ポスト・クラシカル専門の新レーベル1631 Recordingsがコンパイルした「Piano Cloud Series」の続編「Piano Cloud Series- Volume Two」がリリースされました。

すでにご存知の方も多いでしょうが、1631 Recordingsは、Library TapesとKning DiskのMatthias Nilsonが立ち上げた、レーベルで、世界中の良質なポスト(モダン)・クラシカル作品をリリースする音楽家に積極的にコンタクトし、通常のリリースペースでは考えられないくらい多くの作品をデジタル配信中心に紹介しています。「Piano Cloud Series」はそれらアーティストのピアノメインの楽曲だけをまとめたというだけでなく、全世界中の、モダンクラシカルのジャンルの中で今注目すべき音楽家をくまなく紹介した屈指のコンピレーション作と言えるでしょう。こちらでも「Piano Cloud Series」について書いてますので是非ご覧になってください。

「Piano Cloud Series- Volume Two」は、「Piano Cloud Series」に比べ、日本での知名度が高い音楽家は少ないのですが、スウェーデンの音楽家、Matti Byeを皮切りに、まだEP作品2枚のみのリリースながら、ロンドンをベースに舞台や映画音楽の音楽を数多く手がけるAngus MacRae、アメリカはセントポールの若き作曲家/ピアニスト、Jacob Pavek(こちらで紹介しております)、ロンドンの新興レーベルKowloonより最近「Voyages by Starlight」というEPをリリースした、UKの作曲家Tom Adams、イタリア・サルデーニャ島の作曲家/ピアニストStefano Guzzetti、オーストラリアはメルボルンのピアニスト/作曲家、Luke Howard、Sophie Hutchings、Antonymes、Ilya Beshevli、Tambour…などなど書き連ねるだけでも気が遠くなりそうなくらい、いずれの音楽家も新人、ベテラン問わず充実した内容の作品をリリースしている人ばかり。

「Piano Cloud Series- Volume Two」もぜひCD化をお願いしたいところですが、このコンピレーションを頼りに、参加アーティストの作品を調べて辿って行くのも楽しいですよ。きっとあなたお気に入りの音楽家が見つかるはずです。

2016年07月08日 | Posted in 音楽レビュー | タグ: , , Comments Closed 

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