hofli : LOST AND FOUND (RONDADE/ROND19)

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現在と過去を繋げてみる…物語は解体し独立した時空をつなぐアンビエントミュージックに変わる

青木隼人とのデュオ「ラジオゾンデ」、
「スティルライフ」などのユニットでも活動している、
津田貴司によるソロ音楽ユニット、
hofliの、2012年リリースの「雑木林と流星群」に続く最新作。

植物園を舞台とした、
架空の映画のサウンドトラックという
体裁で作り上げられた本作。

前作の『雑木林と流星群』は、
耳を拓くことの素晴らしさを教えてくれるような
作品だったのですが、
この『LOST AND FOUND』は、
それとはまた違った、
聴き手の意識を刺激するような楽曲が収録されています。

サウンドの方も、どこかメタリックな質感のドローンや、
アコーステックな楽曲など、
15年くらい前の音源から、
最近作ったものまで、
楽曲ごとに作られた年代はバラバラなのですが、
作品全体は不思議と繋がりがあって、

序盤、植物園の研究室から、
別の世界へ導くかのようなドローンから、
混沌としたもの~どこか回顧のような雰囲気なども感じれる、
ストーリー性のある流れでまとめられていて、
全くタイムラグを感じたり、
アーティストが過去の音源をただ懐かしむようコンパイルされたものではなく、
様々な方向にイメージが広がる純粋な
hofliのオリジナル最新作として仕上げられています。

作品についてもっと詳しく知りたい方は、
ぜひ、津田貴司インタビューご参照ください。

 
<収録曲>

01. campanula lasiocarpa
02. veratrum stamineum
03. viola crassa
04. geum pentapetalum
05. cassiope lycopodioides
06. potentilla fruticosa
07. oxycoccus quadripetalus
08. astragalus frigidus
09. arcterica nana
10. seseli ugoensis
11. epilobium foucaudianum
12. saxifraga fusca
13. streptopus streptopoides
14. boykinia lycoctonifolia
15. lilium rebellum

 

 

 

2014年01月12日 | Posted in 音楽レビュー | タグ: , , Comments Closed 

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