James Elkington & Nathan Salsburg「Ambsace」〜極上の演奏が描き上げる、ささやかな幸せのひととき

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ノースカロライナのレーベル、Paradise of Bachelorsより、Jeff Tweedy、Richard Thompson、そしてSteve Gunnなどとツアーやレコーディングを共にするギタリスト James Elkingtonと、グラミー賞にもノミネートされたケンタッキー・ルイスヴィルのギタリスト、Nathan Salsburgによる2015年リリースの共演作が入荷中です。

James Elkingtonは、英国出身の人で、90年代は個人的にも思い入れのあるグループSophiaのギターを担当。その後、シカゴに移り、ユーフォンのメンバーでもあった、Nick Macriと、The Zincs名義でスリル・ジョッキーから2枚の作品をリリース。また、トータスのベーシスト、ダグ・マコームスのグループ、ブロークバックのメンバーだったりもしました。

Nathan Salsburgは2001年以降リリースがありませんが、レイチェルズやダーティ・スリーを彷彿させる、HALIFAX PIERというグループのメンバーです。ソロでは、フィンガーピッキングによる卓越したギター・プレイヤーとして、米国の伝統的なアコースティック・サウンド披露。No Quarterより、「Affirmed」「Hard For To Win And Can’t Be Won」をリリース、またルーツミュージックに根ざした新旧含めたリリースで知られるTompkins Squareからリリースされている、コンピレーションやトリビュート作に参加しています。

2人の共演は、2011年に、前述のTompkins Squareよりリリースされた、「Avos」が最初で、「Ambsace」はこれに続く作品となります。元々、ギターデュオアルバム自体が稀なケースだと思うのですが、英米それぞれのギタリストがルーツに根ざした演奏を披露するというのもなんだか不思議な感じがしますが、そんな聴き手の勝手なイメージを、柔らかくほぐすかのように、2人によるギターは、軽やかに舞い、美しい調べを聴かせてくれる。

2人のオリジナルの他、Duke EllingtonやThe Smiths、Norman Blake(ギターの名手として知られる人の方で、ティーンエイジ・ファンクラブの人ではないですよ) の楽曲をを披露。2人のギターだけでなく、曲によって、ベースやヴァイオリンが参加していて、ルーツに根ざしたものや、聴きようによっては、シカゴのPullman(Bundy K. Brown, Chris Brokaw, Curtis Harvey, Douglas McCombsによる)とかJim O’Rourkeのような音響的な聴こえ方のするものや、グッドタイムミュージックと言いたくなるようなほっこりした演奏まで、もう熟練とも言える2人の相性の良さも含め、彼らだから描ける景色を聴かせてくれる、極上の演奏がたっぷり詰まった作品です。

■Tracklist
01. Up Of Stairs
02. Invention #4
03. Dim Recollection
04. The Narrowing Of Grey Park
05. The Unhaunted Williams
06. Carrots
07. Reel Around The Fountain
08. Great Big God Of Hands
09. Fleurette Africaine
10. Bee’s Thing
11. Rough Purr
12. Stern & Earnest
13. Slow Train

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