PASTEL RECORDS

「好奇心とやすらぎの音楽」というキーワードで、エレクトロニカ、フォーク、アコーステックを中心に世界のインディペンデント・ミュージックを紹介しております。

Ian Hawgood + Danny Norbury『Faintly Recollected』(Home Normal)

   

(TEXT:kenji terada)

静かに揺さぶられる慎み深い響き。

Home Normalを主宰していたイギリス人アーティスト、Ian Hawgoodと、The Boatsでは第3のメンバーとしても知られ、日本にも来日している、マンチェスター在住のチェロ奏者Danny Norburyの共演作がリリースされました。これまで、Black Elkや、Kinder Scoutなどでは一緒でしたが、2人の名義でリリースされるのは今回が初めてでは?と思われます。

元々は32分の長尺トラックを、サルディーニャ島の作曲家/プロデューサー/サウンド・デザイナーでHome Normalからも作品をリリースしている、Stefano Guzzettiが7曲にエディットして完成した作品です。約32分、曲間なしのノンストップで繰り広げられる、長年、アンビエント〜エクスペリメンタル・ミュージック・シーンを担ってきたIan Hawgoodの、ふわり穏やかで水滴の音が波紋のように広がる響きは、デジタル・プロセッシングしたカリンバのアンビエントをオープンリールのテープに録音したもの。フィールドレコーディングなども織り交ぜながら、Danny Norburyのチェロが、Ian Hawgoodの音の波に寄り添いあい、なんとも言えない、心地よいふくらみのある響きに耽溺してしまう。相も変わらずの素晴らしい余韻を残す、そんな音の波の中で、彼にしか出せない、おおらかで親しみある旋律が所々で胸を打つ。個人的にだけど、Danny Norburyのチェロを聴くと心が優しくなる。

荒涼とした風景の真ん中に、遠くまで続く1本の道。そんなジャケットのイメージが聴く前と、聴いた後では随分印象が違って見えてくる。静かに揺さぶられる慎み深い響きは遥か彼方まで届いているだろうか?

<収録曲>
01. I
02. II
03. III
04. IV
05. V
06. VI
07. VII








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