Laura Gibson作品に参加や、Loch Lomond and Norfolk & Westernのメンバーでもある、ポートランドのマルチ・インストゥルメンタリストPeter Broderick。今作は、ポートランドのhush recordsより2008年にリリースされたもの。
Max Richter, Johan Johannsson, Harold Budd, Alberto Iglesias , Michael Nymanを彷彿させる静謐ピアノ・アンビエント・サウンドが特徴の彼ですが、彼のヴォーカルが大々的にフューチャーされた作品となっています。2007年から2008年にかけて、Efterklangとのヨーロッパツアーの間に、歌に対する情熱を再発見し、それを作品にしたもので、ここでは、ピアノが出てこないのも興味深いのですが(パイプオルガンは出てきますが)アコーステック/エレキギターを中心に、シンプルで情感豊かなフォーク・ソング集を披露しています。これがも〜すっん〜ばらしい!フォークソングと言っても、平凡なスタイルではなくって、アコーステックギターをつま弾きながらのシンプルな弾き語りスタイルの曲から、彼のハーモニーが徐々に重ねられて次第に高揚感あるムードが何とも感動的であったりする曲まで(ちょっとEfterklangの影響が入っているか?)あったりするのですが、なんというか、そこをシンプルに、もしくはさりげなく…というか、聴かせる、彼のソングライティングからプロデュース力が本当に憎い!今作の「home」というタイトルにもあるように、レコーディングはツアーの最中に各地で行われていたみたいなんですが、そのことが、どこか自分の戻る場所を見つめなおし再発見するというようなテーマにも受け止められ、そんな、なつかしさの中にある本当に大切にしたい感情がこの作品には感じられるのです。