
『 70年代の良質な音楽の持っているメロディーセンスとゴージャスさが増したアレンジが結びついた、とにかくホロっと美しい作品 』
ポートランドの女性アーティスト、Johanna Kuninが、BRIGHT ARCHERとしてリリースする最初の作品。2010年にダウンロードのみの販売でしたが、この度CDでのリリースとなりました。
【ショップレビュー】 bright archer : hidden systems
もともとJohanna Kunin名義で作品をリリースしていましたが、昨年、BRIGHT ARCHER 名義で"Hidden Systems"をダウンロードのみでリリースしていて、その時の彼女のサイトには、この作品をCDリリースするのにぜひ協力してください、といったような文章が添えられていたように思うのですが(もうその記述はないので確認が出来ないのですが)、つまり彼女は自主制作でのCDリリース(他の作品も自主リリースです)を前提で考えていて、その資金をまずダウンロードで集めるという、なんとも今の時流とは違った姿勢がとても印象に残っていたのでした。
彼女のことを知ったきっかけは、ポートランドのバンド、loch lomondの作品を仕入れたときに、バンドのことを調べていて…なんせ出入りの多いバンドですから、参加メンバーそれぞれのマイスペースとかHPとか覗いているうちに、個人的に一番ドーンと心ひかれたアーティストがJohanna Kuninだったのです。
彼女のプロフィールにはこの作品はBRIGHT ARCHERとしては最初の、通算2作目にあたるものなんですが、2005年には4曲入りの”UP NORTH EP”をリリース、そして同年には、"SIGH LENS"という最初の作品をリリースしています。この作品のプロデュースは、Kレーベルからリリースしている、日本でもお馴染みかも?のKarl Blau。この翌年のKarl Blauの作品"Beneath Waves"にも彼女はヴォーカルで参加しています。でもどういうわけかこの作品は彼女のバイオには出てきません(彼女のwebサイトでは購入できますが)。彼女のファースト作品としての紹介はこの後2006年にリリースされた"CLOUDS ELECTRIC"になります。それは両方の作品を聴き比べればなんとなく分かると思います。個人的な印象としては、Karl Blauのロウファイ風なサウンドと彼女のヴォーカルがあまりマッチしていないようにも感じられるのに対し、"CLOUDS ELECTRIC"ではサウンドプロダクションがより彼女自身の理想に近いものになったのではないかと思うのです。
"CLOUDS ELECTRIC"は、"SIGH LENS"からの楽曲を録音し直し新曲を追加したものですが、ここではプロデュースしたTucker Martineの存在が大きいです。かれは、Bill FrisellやMudhoney、The Decemberists、そしてSufjan Stevensの作品などたくさんのアーティストを手掛けている人なんですけど、彼のプロデュースで彼女の潜在能力が開花したのは間違いありません。残念ながら"CLOUDS ELECTRIC"の参加メンバーのクレジットは分からないのですが、ピアノをベースとしてのびやかに歌われるJohanna Kuninの魅力が詰まったとても評価の高い作品です。そしておそらく2005年から2006年あたりに彼女は、loch lomondに参加しているはずです。ちなみにloch lomondのマイスペースでのメンバー紹介のところにはまだ彼女の名前があります。 そして2008年に"SEAWORTHY SLEEPER EP"をリリースし、そしてこの作品、"Hidden Systems"が2010年に完成するわけです。
ふ〜っここまで長いなあ。
で、気を取り直して、進めると、BRIGHT ARCHER"Hidden Systems"何度も言いますけど本当に素晴らしい。 Tori Amosとか(ファーストの頃の)white hinterlandとかを思わせる、彼女の歌声と、より楽曲のクオリティーと、たくさんのアーティストが参加することにより、ゴージャスさが増したアレンジが見事に結び付いた、とにかく美しい作品。前作にも感じたことなんですが、彼女、70年代の良質な音楽の持っているメロディーセンスとかをちゃん持っていて、何度聴いても聴き飽きない。もちろんそこにはちゃんと裏方さんのグッジョブがあるんですけど、まずは、プロデュースで参加のSkyler Norwood!彼は。Peter Broderickの"Float"やHorse Feathersの作品を手掛けています。そして参加ミュージシャンの方に目を向けると、Loch Lomond, Norfolk & Westernに参加の2人、Amanda Lawrence, Dave Depper。そういえばDave Depperは、white hinterlandの"Phylactery Factory"にも参加してましたっけ。Amanda Lawrenceも引っ張りだこなミュージシャンで、Peter Broderick"Float"、M. Ward "Post-War"、She & Him"Volume Two"などクレジットが確認出来ます。他にも地元ポートランドの友人も含めたミュージシャンが参加していてつくづく音楽人脈の数珠繋ぎな土地柄を実感。
とにかく私、いつもより気合が入っております(たくさん仕入れたんで売れないと困るのもあるんですが)。繊細さとおおらかさが共存したBRIGHT ARCHER"Hidden Systems"多くの方に聴いてほしい作品です。ぜひ試聴だけでもよろしくお願いします。
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■ お客様の声
| おすすめ度 ★★★★☆ | 匿名希望様 | 2011-04-23 |
| 大好きなsharon van ettenを検索していて御社を知り この度、初めて注文させていただきました。 寺田さんの言葉がいつもより熱を帯びていたので迷わず購入。 大手オンラインストアで扱っていなかったことも理由になりました。 bright archerの感想は、一日中聴いていても飽きません。 アレンジも嫌らしくならないギリギリのところで抑えられていて 極めて良質な音楽です。 良い音楽と、良いお店に両方に出会えた気持ちです。 早急な対応ありがとうございました。 |
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